大根の育て方として、種まきや畑の耕し方、畝幅や植え方、間引きや収穫時期、葉の病気や害虫対策といった家庭菜園の栽培方法を教えます。大根の栄養や料理として、美味しい煮物の作り方など簡単レシピを紹介しています。
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大根の育て方としては一年中栽培できますが、秋まきが最も楽に家庭菜園で栽培でき、種類としては、練馬、聖護院といった品種がおすすめです。種まきの時期は、8月下旬から9月上旬です。畑はあらかじめ、石灰を施し、肥料を混ぜ込んで、深く耕しておきます。元肥を主体にして、1平方メートル当たり、石灰150グラム、化成肥料100グラム、リン40グラム程度、混ぜ込みます。固い土や、石ころ、異物などが埋まっていると、大根が二股、三股になるので、できるだけ除去して、平らにならし、畝幅は70センチ、株の間は、30センチの間隔を取ります。一つの畝に、45センチ間隔で2列に植えるとよいでしょう。家庭菜園での大根の栽培方法は、一箇所に、6ミリ程度の穴を掘って、種を6,7粒まきます。軽く土をかぶせて、手で押さえて土と密着させ、目のこまかい寒冷紗をかぶせておくと、鳥やアブラムシから、新芽を守ることが出来ます。家庭菜園での大根の栽培ポイントは本葉が、3,4枚になったら、間引いて2本にして、6,7枚になったら、1本にします。間引くたびに株の根元がぐらつかないように、しっかり土寄せしておきましょう。本葉4枚ごろから、根の肥大が始まるので、その時期以降、水切れしないように、気をつけます。寒冷紗は、3〜4週間たったところではずします。種まき後、80日から、100日で、大根が収穫できます。あまり長いこと畑に埋まったままにしておくと、大根にス(空洞)がはいってしまうので、比較的小さいうちから、少しずつ利用して、収穫を長く楽しみましょう。
大根に被害をもたらす害虫に、ハイマダラノメイガという、蛾の幼虫がいます。通称シンクイムシと言われるこの虫は、大根の生育初期、本葉が7枚から8枚になるまでに、葉の生長点を食べてしまいます。中心部の生長点を食べて、それ以降の順調な生育をとめてしまうので、シンクイムシとよばれているのです。ハイマダラノメイガの身体は、頭部が黒く、胴体は緑色を帯びた淡い黄色をしていて、赤い縦線が何本か、くっきりと入っています。害虫の発生を早く知るために、家庭菜園での大根の植え付け時から、注意して畑の見回りをする必要がありますが、その際、本葉1枚から3枚ごろに葉が十分開いていないものを見つけたら、ハイマダラノメイガが潜んでいる可能性があるので、捕獲してしまいましょう。軟腐病にかかると、大根の葉は、ゆでたように柔らかくなり、軽く触っただけで、簡単にはずれるようになります。激しくなると、腐って、特有の悪臭を放つようになるので、他の病気と簡単に区別がつきます。萎黄病にかかると、生育初期には、大根の株全体が萎れて立ち枯れし、生育が進んでから発病すると、下葉の片側が黄色く変色して、成育が悪くなり、ひどくなると萎縮して枯れることもあり、大根の病気を未然に防ぐには、連作を避け、アブラナ科以外の作物と輪作し、被害にあった株は、すぐに畑の外に持ち出して、処分することが大事です。また、低湿地で水はけが悪いと発生しやすくなるので、排水に気を配り、畝をあらかじめ高めに作っておくとよいでしょう。
大根の栄養素には、ビタミンCが含まれているのですが、中心よりも、皮に近い部分に沢山含まれています。ですから、家庭菜園で育てた無農薬大根なら、ぜひ、サラダやおろしに、皮もつけて利用するといいでしょう。スーパーでは、大根の葉がほとんど落とされて売られていますが、葉には、ビタミンA、B1、B2、C、カルシウム、ナトリウム、リン、鉄分など、捨てるにはもったいないくらいの沢山の栄養成分が含まれています。刻んで炒めるととてもおいしいので、自家製なら、大根の葉っぱも、料理に利用したいものです。大根は、古来、薬として様々に用いられてきました。胃を丈夫にし、消化を促進させ、咳を鎮め、痰を出やすくさせる作用は、よく知られていますね。秋から冬に取れた大根を、できれば皮付きのまま1センチ角のサイコロ状に切り、容器に入れてハチミツを注ぎ、2,3日冷暗所に置くと、ビタミンCが溶け込んだ透明な液体がしみでてきます。スプーンですくって飲むと、扁桃腺の炎症や、風邪のひきはじめに良いそうです。ハチミツとしょうが汁少々を加えて大根おろしにすると、硫黄成分が多くなり、痰を切り咳を鎮めてくれます。大根おろしは、消化を促進するジアスターゼを、もっとも、効果的に摂取できる方法でもありますから、食欲不振や、二日酔いの解消にも、効果があります。外用には、大根おろしに小麦粉を加えて練り、ガーゼに伸ばして肩に張ると、冷やす働きによって炎症を和らげてくれます。
大根の料理といえば、煮物でしょう。淡白でくせのない味は、どのような食材と煮てもおいしく、魚や肉と煮込むとよく味がしみこんで、沢山作って一晩寝かせておくと、いっそう深い味わいになります。大根と煮て特に相性がいいのは、魚ではぶり、お肉では豚肉ではないでしょうか。ぶり大根の作り方は、まず、ぶりのあらをぶつ切りにして熱湯をかけておき、1.5センチの厚さの輪切りにした大根と一緒に鍋に入れて、水、酒、昆布を入れて煮込みます。アクをとって、しょうがをひとかけら加えて、あらに完全に火が通り、大根が柔らかくなるまで煮ます。砂糖、みりん、しょうゆで味付けして、煮汁がなくなるまで、コトコトと煮ます。豚肉の場合は、最初に肉を油でいためてから、大根と煮ます。鶏肉やホタテ、イカ、ツナなどと煮た献立も、好まれているようです。大根を干して作った切り干し大根には、だいこんの栄養が凝縮されています。同量の生の大根とくらべると、カルシウムは15倍、鉄分は32倍、ビタミンB1、B2は、10倍になるそうですから、料理に利用しない手はありません。日本で生産される切り干し大根の9割を生産している宮崎県には、切干し大根を使ったバラエティ豊かなレシピがたくさんあります。例えば、切干し大根をたけのこやにんじん、しいたけと一緒にみじん切りして、だし汁で煮て、お寿司の具にします。同様の具を、いなりずしにも入れてしまいます。イカやにんじん、しいたけと一緒に、炊き込みご飯にもできます。干した桜エビや、干ししいたけ、キムチと一緒にして、チジミを焼きます。もちろん、水で戻しただけの切り干し大根を、そのままサラダにすることもできます。大根は、アイデア次第で応用自在なので、常備しておいて、料理に手軽に使いたいものです。
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