インゲンの育て方

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インゲンは、一年に三回、作れるというところから、関西では三度豆ともいわれています。育て方としては、その名のとおり、4月から7月まで次々と種をまくことが出来て、収穫時期が長いので、家庭菜園での栽培にぴったりの野菜です。インゲンには、大きく分けて、つるあり種とつるなし種があります。つるあり種は、実がなるまで時間はかかりますが、収穫期間が長く、つるなし種は、収穫までの時間も収穫時期も、短いという特徴があります。家庭菜園でのインゲン豆の育て方や栽培方法は、晩霜の危険が少なくなった4月終わりごろから、つるありは7月上旬、つるなしは7月下旬まで種まきが出来ます。酸性土壌を嫌うので、土作りの際には、化成肥料のほかに、石灰を忘れずに混ぜ込みましょう。畝はやや高めに作り、一箇所当たり、2,3粒まきます。土は、3センチほど、かぶせます。つるありの場合は、畝の幅90センチ、株の間隔は、45センチくらい空けます。つるなしは、それより10センチ以上狭くしても大丈夫です。家庭菜園でのインゲンの育て方として本葉2枚が出揃ったら、病的なものは間引いて、1〜2本立てにします。つるありのほうは、発芽して10日もするとつるが伸びだすので、遅れずに支柱を立ててやる必要があります。インゲンの収穫を楽にするために、支柱は、長さ二メートルくらいのものを交差させて深く埋め、全体に低く仕立てます。高温に弱いので、梅雨明け前には、株元に敷きわらをして乾燥を防ぎます。最初に花が咲いたときに、一度追肥をして、そのあとは、二週に一度程度してやります。つるあり種は、種まきから2ヶ月以上、つるなし種は、1ヶ月半くらいした頃に、収穫できます。インゲン豆は、さやがふくらみすぎると、固くなって味が落ちるので、早め早めに収穫しましょう。

インゲンの害虫

インゲンの害虫として、実を中から食べてしまう小さなミミズのような形のシンクイムシがいます。消毒するといいのですが、野菜の味がまずくなるので、みつけ次第捕獲しましょう。どことなく成長が悪いようだなと思うときは、アブラムシに吸汁されている可能性があります。アブラムシは、インゲンつる枯れ病を媒介するので、葉っぱや茎に群がっているのを見つけたら、ゴム手袋をはめて、捕殺しましょう。インゲンの茎や葉の汁を吸うホソヘリカメムシは周囲の草むらから飛来してくるので、雑草シートを敷き詰めるのも、一つの手です。葉っぱの周辺から黄色く枯れだす葉枯病や、葉に黒い病斑ができる炭そ病、白っぽいカビが生えるウドンコ病など、発生する可能性のある病気ひとつひとつに薬剤を用意するのは、家庭菜園としては、好ましくありません。なるべく、薬に頼らないインゲンの病害虫対策として、水1リットルに対して、穀物酢、竹酢液、乙類焼酎を1ccずつ混ぜて、葉や茎全体に4,5日おきにかけると、作物の生長もよくなり、安心して食べられるおいしいインゲンの収穫が出来ますよ。また、インゲンは、豆科の野菜なので、連作を嫌います。一度インゲンを植えた場所には、3年から4年、種を植えないように栽培しましょう。インゲンの種はとても腐りやすいので、まいたあとに、水を頻繁にやらないように気をつけます。また、土壌に元肥がありすぎたり、種まきと同時に肥料を与えたりすると,腐る確率が高くなります。インゲンの株は、強風で倒れやすいので、周囲を、風に強い植物で囲んで障壁を作ったりして、対策します。高温に弱いので、温度が高すぎると、花が落ちてしまいます。インゲンの芽は、病気にかかりやすいものと、かかりにくいものとが、見た目ではっきりと分かるので、間引きするときは、形のしっかりした元気な芽を残すようにします。肥料に窒素が多いと、花が落ちたり、実がならない原因になりますから、カリの方が多いものを選んで、与えるようにします。

インゲンの栄養

インゲンの栄養としては、肉料理など調理して一緒に食べると、身体の酸化を防いでくれる鉄分を含んでいるので、貧血の人には、サプリよりも積極的に食べたい野菜といえますね。インゲンの栄養素には、ビタミンAや、B1、B2も、含まれています。ビタミンAは、眼のビタミンとも言われ、皮膚や粘膜の細胞を強くする働きもあります。B1やB2は、ストレスを軽減してくれる働きがあって、ビタミンCは、メラニンの沈着を防ぎ、たんぱく質と一緒にコラーゲンを生成し、食物繊維は、毒素を排出して内側からきれいにしてくれます。インゲンは漢方の世界で、身体の根本的なエネルギーである腎陽を補うという優れた働きを持っています。腎陽は、身体の元気の源で、不足すると、身体を温める機能が下がってしまいます。その結果、身体が芯から冷えて、腰や膝が痛んでだるくなったり、むくんだり、不妊の原因になったりもします。インゲンを食べることで、身体のエネルギーが活性化され、こうした不快症状を緩和すると漢方の世界で考えられているのです。特に、冷え性の女性や、高齢者の方、エネルギー不足の方に、ぜひ、積極的に摂ってほしい野菜といえます。

インゲンの料理

インゲンを使った料理といえば、色よく茹でてかつおをまぶし、しょうゆをたらしていただくのがシンプルな簡単レシピですが、しょうゆに限らず、マヨネーズやからし、味噌などを混ぜて自家製ディップを作り、茹でたにんじんや、きゅうりなどをスティック状に切ったものと一緒にお皿に並べて、オードブルサラダ風にすると、たちまちおしゃれな雰囲気になります。インゲンの調理法として、茹でてからバターやオリーブ油で炒め、塩、コショウをして、白ワインをからめて、アーモンドダイスでトッピングすると、洋風レストランの一品のようになります。簡単レシピとして、お弁当のおかずの定番、インゲンの豚肉巻きの作り方を紹介しますね。まず、茹でたにんじんとインゲンを豚肉で巻いて、小麦粉を振り、上下を返しながらしっかり火を通し、たれをからめて出来上がりです。豚肉がカリッとなるまで、こんがりと焼き上げるのが、おいしく仕上げるこつです。お肉からしみ出た余分な油は、キッチンペーパーなどで取り除くと、さっぱりします。切り口が市松模様になって見た目もきれいです。とろけるチーズを一緒にまくと、子供たちに喜ばれるでしょう。もっと、簡単にできる巻物バージョンとして、ちくわの穴に、茹でたインゲン、ニンジンを通して、マヨネーズ、日本酒、しょうゆをからめて照りをつけながら焼く調理法もあります。インゲンを使った料理の代表としては、煮物があります。油抜きした生あげとさっと油で炒めたインゲンとを、だし汁でコトコト煮て、出来上がりです。揚げは、厚揚げでも、おいしいです。かつお節を入れて一緒に煮込んだものは、土佐煮といわれていますね。

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