小松菜の育て方を紹介。家庭菜園やプランター栽培での種まきの時期やまき方、肥料のやり方と間引き、収穫の目安、害虫や葉っぱの病気対策とともに、小松菜の栄養素や作用、冷凍保存の仕方、一品でまかなえる料理として簡単レシピと調理法を教えます。
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小松菜は暑さ寒さに強く、一年中収穫できて、家庭菜園のプランター栽培でも作りやすい野菜です。育て方として西日の強いところは避けて、日当たりのよい場所を選んで種をまきます。春まきなら3月の彼岸ごろから四月の桜の咲く頃まで、秋まきなら8月下旬から10月の中旬にまきます。秋まきのほうが、害虫を受けにくいですし、緑が少なくなる冬場の野菜は貴重なので、秋まきをおすすめします。収穫を長く楽しむには、例えば、10月1日にまいたら、二週間空けて14日、10日空けて24日というふうに、3,4回にわけてまくと、春先まで継続して葉ものが食べられます。小松菜を畑で栽培するときは、板切れや棒などを使って15センチ間隔で深さ1センチくらいの溝を2本付けて、そこに筋まきして、軽く土で覆います。プランター栽培する場合は、2筋くらいにして種をまきます。混み合うと、小松菜に虫がつきやすいのでこまめに間引きをしてやり、水切れに注意しましょう。種まき後、2,3日で発芽するので、間引きをします。間引きをした葉は、柔らかくて栄養もあるので、その都度、生でサラダなどに利用します。様子を見ながら間引きをして、最終的には、本葉2,3枚の頃に、株の間5cmくらいになればよいでしょう。家庭菜園で小松菜の育て方として11月を過ぎたら、簡単な霜よけをすると葉っぱの傷みを防げますが、調理の観点から見ると、霜にあたるたびに小松菜の葉っぱが厚くなり、あくもぬけて、いっそう食べやすくなります。草丈が15〜20センチほどになったら収穫の目安になります。成長が早いので、葉っぱや茎がすぐに硬くなります。気持ち早めに収穫することが、おいしい小松菜を食べるためのポイントです。翌春になって、とうがたったら、菜の花を食べることができます。
小松菜の葉を食害する害虫のヨトウムシは、小松菜に限らずどんな葉っぱでも、食べられるものは何でも食べてしまう園芸家泣かせの虫です。ヨトウムシとは、固有名詞ではなく、ヤガ科の夜行性の芋虫をひっくるめた総称です。旺盛な食欲で、夜のうちにむしゃむしゃと食い荒らし、朝になると土中にもぐってしまって影も形もなく、荒らされた葉っぱだけが残ります。ヨトウムシに、殺虫剤はなかなか効きません。毒は持っていないので、見つけ次第、軍手で取りのぞくとよいでしょう。キャベツ一枚をおとりにして、朝、裏返してみると、そこで眠っている可能性があるので、すかさず捕らえます。また、連作すると、ヨトウムシが多発するので、毎年、植える場所をかえましょう。家庭菜園で小松菜に肥料を与えるときに、手加減がくるって鶏糞などの肥料をまきすぎると、アブラムシの大発生に繋がりますから、肥料は控えめにやりましょう。小松菜に群がる害虫対策として、2ミリ程度の目の粗い虫除けネットでは、スリップス、キスジノミハムシなど、大部分の虫が通り抜けてしまうのですが、目を細かくすると、光の透過率が下がって、通気性が悪くなり、ひょろひょろの小松菜になってしまうという問題がありました。最近は、家庭菜園用の資材が進歩して一本一本の繊維が細くなったので、通気を妨げることなくほぼすべての害虫を防ぐことが出来るようになっています。有機栽培するなら、ぜひ活用してください。コツは、防虫ネットでトンネルを作って小松菜の筋全体を完全に覆い、小松菜の収穫時期までそのままにしておくということです。雨が続いて水はけが悪くなると、さび菌が寄生し、さびに似た粉を飛ばして葉っぱを枯らしてしまうさび病や、土壌中に生息するカビによって、下葉から順に斑点が出来て枯れてしまうべと病気にかかりやすくなります。家庭菜園で小松菜を育てるときは、日当たりや風通しのよいところで栽培して、排水に注意し、込み合って蒸れることのないように、適度に間引きすることが大切です。そして、病気にかかった株は、早めにとりのぞきましょう。
小松菜の栄養素としては、ビタミンA、B、C、カルシウム、鉄分を、多く含む理想的な葉物野菜です。ビタミンAは、100グラム(3分の1束)で、一日の所要量に達し、豊富な鉄分は貧血予防に役立ちます。緑色の色素の素であるクロロフィルは、活性酸素を減らし、コレステロールを下げて、血栓の発生を抑えます。カロテンやビタミンCはほうれん草より多く、B2の含有量は野菜のなかでトップクラスで、カルシウムの量は、ほうれん草の約五倍です。小松菜100グラム(3分の1束)で一日のカルシウム所要量の3分の1摂取できます。カルシウムは、骨や歯を丈夫にし、脳神経の働きを助け、ストレスによるイライラを解消してくれます。また、中高年女性に多い骨粗しょう症にも、ビタミンDと一緒にとると効果的なので、ちりめんじゃこや、干ししいたけと小松菜をいっしょに調理するとよいでしょう。また、B2は皮膚と粘膜を健康に保つ働きがあって、老化の原因である過酸化脂質の生成を防ぎ、コレステロールや中性脂肪を減らす働きもあります。鮮度がよい小松菜は、緑色がみずみずしいものです。伸びすぎたものは味が落ちるので、小ぶりのものを選びます。黄色くなったものや萎れているものは、ビタミンCの破壊が進んでいるので避けます。いたみやすく常温では一日でしおれてしまいますから、その日のうちに食べきれないものは、硬めに茹でて冷凍保存するといいでしょう。小松菜は、ほうれん草とちがって蓚酸が少なく、あくがほとんどないので、下茹でせずに食べられます。小松菜を使った野菜ジュースにすると、加熱で失われやすいクロロフィルやビタミンCを吸収できます。さらにレモン汁をたらすと青臭さもなくなり、鉄分の吸収を助け、いっそうさわやかで美肌効果の高いジュースになるでしょう。
小松菜の料理としては、肉や魚などとあわせて調理するとよりおいしくなります。豚肉や牛肉とごま油で炒めると和風のお惣菜に、ベーコンや明太子とオリーブ油で炒めると洋風のお惣菜になって、そのままパスタの具にもなります。鶏肉と一緒にクリーム煮にするのもおすすめです。ここでは、ご飯とお惣菜を一品でまかなえる小松菜の簡単レシピとしてキッシュをご紹介します。通常は、キッシュといえばパイ生地を使いますが、パン生地に包んで焼くのもおいしい食べ方です。バターたっぷりのパイ生地とくらべるとカロリーも低く、ボロボロとくずれてこないので、ピクニックで食べるのも楽しそうです。パン生地から手作りすると、熱々のフィリングをしっかり包み込む、できたてのふかふかのパンのおいしさも味わえます。小松菜のキッシュの作り方は、まず、一時発酵まで終えたパン生地を、パイ型に敷きこんで、フォークで空気穴を開けておきます。ふちの立ち上がりを型より高くしておくことがポイントです。ベーコン、玉ネギ、ざく切りの小松菜を炒めて冷ましておいたものに、塩こしょうした溶き卵と生クリームを混ぜて、型に流し込みます。ピザ用チーズをトッピングして、オーブン200度で、30分から40分焼いたら出来上がりです。市販の丸いフランスパンをくり抜いて、同様のフィンリングを詰め、オーブントースターで焼くのも、手軽な楽しみ方です。この場合、焦げないようにアルミ箔でカバーして、様子を見ながら焼くことがポイントです。最近、野菜を生地に練りこんだヘルシーなスイーツが話題になっていますね。小松菜は癖がないので、さっと茹でて細かく切り、マフィン生地ににそのまま混ぜ込んで焼くと、新鮮なグリーン色のお菓子になって、ティータイムの話題としても盛り上がりますね。
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