きゅうりの育て方

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きゅうりは、夏を代表するウリ科の野菜です。家庭菜園で作った無農薬のきゅうりなら、見栄えは多少悪くても、安心して生で食べることが出来ますね。 きゅうりの栽培方法として、苗でも、種でも育てられますが、春に苗を植えつけて育てる「春きゅうり」なら、7月中旬頃まで収穫が出来ます。苗を選ぶときは、節と節の間がつまっていて、根元にぐらつきがなく、株全体が生き生きとしているものを選びます。数本の苗を、庭に植え付ける場合は、50〜60センチくらい間隔を空け、畑の場合は、幅70センチくらいの畝を作って、同様の間隔で植え付けます。いずれも、日あたりと水はけのよい場所を選びます。きゅうりは肥料を好むので、植え穴に元肥をたっぷり入れておきましょう。植え付けのコツは、あまり深植えにしないで、地面より少し高めの位置に浅く植えつけることです。地面より低くすると、周囲に水がたまって生育が悪くなり、病気の原因にもなります。丈が30センチほどに伸びたら、支柱を立てて、茎をひもで結び付けて固定します。生長してつるが伸び始めたら、二メートルの支柱を三本組み合わせて、つるを誘引します。きゅうりは、つる植物ですが、自分から支柱に絡みつくことはできません。そこで、つるが30センチから40センチ伸びるごとに麻ひもなどで支柱にくくりつけてやると、つるが巻きついて生長していきます。きゅうりは、ベランダのプランター栽培でも充分育ちます。その場合は、直径50センチくらいの大きなコンテナを用意して、支柱を立て、市販の草花用の土に元肥を混ぜて1株から二株植えつけます。注意する点は水を切らさないようにすることです。きゅうりは、放任してもよく育ちますが、たくさん収穫したいなら、適度に摘心するとよいでしょう。また、あまり葉が繁りすぎても日当たりが悪くなるので、適当に摘葉してやります。花が咲いたら10日から2週間くらいで収穫ができます。家庭菜園なら、小さなうちに収穫したほうが株に負担がかかりませんし、やわらかく濃縮された旨みを味わうことが出来ます。大きくなりすぎたきゅうりは、おいしくありません。きゅうりの育て方として収穫するときは、つるをひっぱって傷つけないように、はさみでそっと切るようにしましょう。

きゅうりの病気

きゅうりは、葉っぱが繁りすぎると、蒸れて病害虫が発生しやすくなるので、対策として、こみあってきたらはさみで適度に葉を落としてやり、摘心しながら育てます。きゅうりに発生する病気で代表的なものは、うどん粉病です。株元の込み入った部分や風通しの悪い部分に、うどん粉をまぶしたような白い斑点がつく病気で、花が咲かなくなったり、実の付き方が悪くなったり、さまざまな生長不良を引き起こす原因になり、ときには株全体を枯らしてしまうこともあります。このうどんこ病に対して効果的なのが、穀物酢です。混ざりものの入っていない純粋な穀物酢を、水で50倍に薄めてスプレーします。茎をつたって根元まで十分にいきわたるようにたっぷりとかけます。葉裏にも忘れずにかけてください。散布のタイミングは、日没3時間前くらいが効果的です。害虫を遠ざけ、うどんこ病を治すだけではなく、植物の細胞に活力を与え、土壌に浸み込んで根を太らせ、養分の吸収力を高めます。毎日かけても大丈夫ですが、くれぐれも原液をかけないように注意してください。ちなみに、きゅうりの実の表面に付く白っぽい粉はブルームといって、病気ではなく、きゅうりが自分を保護するためのものです。きゅうりの茎や葉、実のいたるところに集団で発生するアブラムシは、植物の汁を吸って生長を妨げてしまいます。アブラムシ対策に、しばしば使われるのは、竹酢液を500倍に薄めたものや牛乳の原液をスプレーする方法です。但し牛乳をかけすぎると、気孔を覆いつくして、かえって枯らしてしまう原因になりますし、狭いベランダでは、洗濯ものに臭いが移る心配もありますね。そんなときは、光を反射するものを嫌うというアブラムシの性質を利用して、市販のポリフィルムシートや不要になったCDを付近につるしておくと、アブラムシ対策になって近寄ってこなくなります。

きゅうりの栄養

きゅうり栄養や効能として成分自体は90パーセントが水分で、ほてった体を冷やす効果がありますから、夏には欠かせない野菜だといえるでしょう。今は、ハウス栽培で一年中出回っていますが、冷え性の人や胃腸が弱い人は、季節はずれのきゅうりは控えたほうがよいですね。きゅうりの水分に含まれるイソクエルシトリンという成分は、利尿作用によってむくみを解消する働きがあるので、昔から腎炎の手当てに使われてきたそうです。そのほかにも、豊富な水分を生かした民間療法がいくつかあります。日焼けした後に、スライスしたきゅうりを肌にのせて、ほてりを冷ます方法は、よく知られていますが、やけど、あせも、湿疹で炎症をおこした部分に、おろし器ですり下ろしたきゅうりを、ガーゼの上からのせて冷やすと効果的です。からからに乾いたらガーゼを何度か交換し、繰り返すうちに熱が引いていきます。また、きゅうりの絞り汁は、そのまま飲むと二日酔いの解消にも役立つそうです。きゅうりの栄養価はそれほど高くはないのですが、ぬか漬けにすると、ぬかの栄養が浸み込んで、一日漬け込むだけで、日本人に不足しがちなビタミンB1が一気に10倍に増えます。また、カリウムが体内から塩分を取り除いてくれるので、血圧が高いときや、腎臓の調子がよくないときはきゅうりを常食するといいようです。ただし、身体を冷やしすぎてもよくないので、生だけではなく、酢豚に入れたりイカやタコなどのシーフードと炒めたりして、熱を加えた調理法も取り入れましょう。きゅうりには、ビタミンCを破壊する酵素が含まれています。他の野菜と一緒にとるときは、酢を加えたり、加熱したりするとよいでしょう。きゅうりの軸に近い部分の苦味には、抗ガン作用があるとされているので、なるべく取り除かないで食べたほうが健康には良いですね。

きゅうりの料理

きゅうりは、収穫したばかりの新鮮なものであれば、余計な手を加えずに、さっと洗って味噌などをつけて、料理としては調理せずにそのままいただくのが一番でしょう。みずみずしい食感と歯応えは、まさに、夏をまるかじりという感じで、体のほてりも一挙にしずまります。きゅうり料理の定番と言えるのが、きゅうりの酢の物です。お酢は、疲労を解消し、食欲を増進させる働きがあるので、夏バテ対策に最適なのですが、苦手な人も多いようです。そんな人にも好評なのが、ツナ入りのきゅうりの酢の物です。作り方は簡単で、きゅうりを二本、輪切りにして塩もみし、絞って水気を切ったところへ、ハチミツ大さじ1とお酢50tをよく混ぜたものと、油をきったツナ(小一缶)を加え、香り付けにしょうゆを少々たらします。すった白胡麻などでかるく和えると、上等な一品になるでしょう。ヨーグルトでおなじみのブルガリアは、最近では琴欧州の出身地としても知られていますね。実は、きゅうりは、ブルガリア料理を代表するタラトールというスープに、欠かせないものなのです。作り方は、まず、きゅうり一、二本を、適当にみじん切りして、大きめのボウルに入れておきます。そこへすり下ろしたにんにく半かけらと、ディル(なければパセリでもよい)大さじ一杯を混ぜ合わせて、ボウル全体に広がるくらいのプレーンヨーグルトを加えます。同量の水を加え、オリーブ油、塩、こしょうを適量加えてお好みの味に調節し、冷蔵庫でよく冷やしてからいただきます。きゅうりの青臭さが気になる場合は、先に塩もみにして水気を切って入れるといいでしょう。あれば、砕いたクルミを混ぜると、より本格的になります。こってりした料理によくあう、夏のブルガリアの定番スープ・・・ちょっと目先の変わったきゅうり料理として、試してみてはいかがでしょう。

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