モロヘイヤの育て方として、種まきや植え方、間引きや追肥、収穫の目安、病気や害虫対策といった家庭菜園の栽培方法を紹介。王様の野菜と言われるモロヘイヤの栄養成分や効能とともに、料理や調理法として、美味しい食べ方やレシピを教えちゃいます。
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モロヘイヤは、中近東生れの野菜で20℃以上あると家庭菜園でよく育ちます。育て方としては、低温には弱いので、5月ごろ、十分あたたかくなってきてから種をまきます。栽培方法として少量なら3号サイズのポリ鉢に、多いなら、育苗箱に直播きするとよいでしょう。モロヘイヤの種はとても小さいので、覆土は、2,3ミリ程度にします。高温を好む野菜ですから、はじめはゆっくり育ちます。ハウス内ならもちろんですが、ハウスがなくても、蒸れないように、数箇所穴を開けたビニールカップでカバーをかけてやると、早く大きくなるでしょう。 家庭菜園でのモロヘイヤの育て方として、本葉が、6,7枚になったら、畑に植えます。長期間、安定した収穫を望むなら、元肥として、畝の中央に溝を掘って、完熟堆肥や、有機肥料、化成肥料を十分施しておくとよいでしょう。モロヘイヤの育て方として、畝は、低めにして、幅は100〜120センチ、株の間は50センチ程度に、ゆったりと間隔を取りましょう。早く、たくさん収穫したいなら、株と株の間に、もう一列植えつけておきます。草丈が、30センチくらいになったらモロヘイヤを収穫できますから、間引きながら、利用することが出来るでしょう。土が乾くと育ちも味も悪くなるので、土の乾燥具合を見て、適度に水をやります。モロヘイヤの草丈50センチくらいに伸びたら、先端を切ります。これによって、わき芽から伸びた葉っぱを利用することができます。切らなければ、草丈が2メートルにも及んで、収穫しにくくなり、株も倒れやすくなります。次々と、切った先端の柔らかい葉を利用しているうちに、10日もすればわき芽から新しい葉が育ち、モロヘイヤを収穫できるようになります。追肥は、収穫が始まってから、20日おきに、油かすを100グラムくらいやるといいでしょう。9月にはいると、モロヘイヤの花が咲いて、細長いさや型の実がつきます。それが茶色くなったら採取して、中につまった種を来年の栽培まで保存しておきます。ただし、種は、有毒なので、口に入れないように注意しましょう。
モロヘイヤの病気としては、まれに、ウドンコ病や、炭そ病にかかることがあります。葉っぱを食べる野菜なので、薬品を噴霧せずに効果をあげる方法をご紹介します。純粋な穀物酢を50倍に薄め、葉裏も忘れずにくまなく散布することで、ウドンコ病は軽減し、株も強くなります。毎日かけても大丈夫です。そして、梅雨時に発生しやすい炭そ病に対しては、モロヘイヤを栽培する際にあらかじめ、水はけのよい場所に畝を作ることが、最大の予防法です。また、家庭菜園でのモロヘイヤの害虫としては、ハスモンヨトウの幼虫や、マメコガネなどがいますが、発生初期の段階で捕殺すれば、とくに心配いりません。モロヘイヤの葉っぱが、白っぽくなっている場合、コナジラミに食害されている可能性があります。コナジラミは、葉っぱの裏に寄生してその汁を吸います。食害されたモロヘイヤの葉を表面から見ると、針の先でつついたような小さな斑点がたくさんついていて、葉緑素が吸われてなくなっているので、その斑点部分が、透き通って見えます。被害が広がってくると、全体が白くかすれたようになり、落葉して枯れてしまうこともあります。コナジラミの排泄物には、すす病が発生すしやすく、すす病が蔓延すると、葉が黒く変色します。コナジラミは、空中を飛んで移動するので、粘着性のあるトラッピングペーパーを付近につるすことで、ある程度、繁殖を抑えることが出来ます。家庭菜園の病害虫対策として、おなじみの木酢液や竹酢液などには、ほとんどすべての虫が嫌う成分が入っているので、水で希釈して、コナジラミやアブラムシなどに対する虫除けとして使用してもいいでしょう。また、最近では、でんぷん由来の殺虫剤が市販されていますが、でんぷんのネバネバ成分で虫を窒息させるという比較的安全な商品なので、こうしたものを併用するのも家庭菜園でのモロヘイヤの栽培方法として、よいかもしれません。
モロヘイヤは、中近東の乾燥した地方で多く栽培され、とくにエジプトでは、その豊富な栄養成分から「王様の野菜」と言われ、古くから重宝されてきました。モロヘイヤの栄養や効能は、老化の原因である活性酸素の働きを抑え、粘膜や血管を丈夫にするカロテンや、疲労解消、脂肪の燃焼にかかせないビタミンB2の含有量が野菜の中でも、トップクラスです。ついで、多いのが、日本人に不足しがちなカルシウムです。カルシウムはビタミンKとコンビをくんで、骨粗しょう症を予防します。神経を落ち着かせるので、普段、ストレスの溜まりがちな人、わけもなくいらいらする人、喫煙する人には、おすすめの野菜といえます。モロヘイヤの栄養成分には、鉄分とともに、鉄分の吸収を高めるビタミンCも含まれていて、貧血やめまい、息切れなどの症状に悩む人にも、役立ちます。モロヘイヤの特徴である、ねばねばの原因物質は、オクラやサトイモのネバネバと同じく、ムチンという成分です。ムチンは、糖の吸収を遅らせて、血糖値の上昇を抑えてくれる働きもあります。また、ムチンは、ぬめりで膜を作りながら胃壁を保護して、消化を助け、胃のトラブルを予防してくれます。モロヘイヤの栄養成分の中には、レバーなどの動物性食品に含まれ、野菜にはほとんど含まれないビタミンB12を含むめずらしい野菜です。B12は、赤血球を作る働きがあり、不足すると、だるさやめまい、手足の痺れが生じます。第六番目の栄養素ともいわれる食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類あることが知られています。水溶性の食物繊維は、腸壁を保護しながら不要なものを排出し、不溶性の食物繊維は、かさを増やしてスムーズなお通じをもたらす働きがあるのですが、モロヘイヤはこの二つを同時にバランスよく含んでいるので、便秘にはたいそう効果的な野菜といえますね。
モロヘイヤの食べ方としては、王様の野菜と言われるほど、栄養価の高い野菜で、薄く繊細な葉は、ゆでたりいためたり調理すると、すぐにかさがへりますから、たくさん摂取することが出来ます。モロヘイヤの料理としては、本場エジプトでは、スープにして食べるのが一般的です。たっぷりのモロヘイヤを、30分近くもかき混ぜてしっかり粘りを出し、あらかじめ作っておいたスープでのばします。ちょうど、日本のやまかけとろろのように、ご飯にかけて食べるそうです。モロヘイヤは、卵やチーズなどのたんぱく質を組み合わせると、味の相性もよく栄養価も高まります。まず、モロヘイヤのレシピや調理法としては、さっと茹でてから水気を切り、3センチ程度の大きさに切ります。細かく切ったベーコンと一緒にして、しょうゆ、マヨネーズを加え、こしょうを振りかけて混ぜます。耐熱皿にのせて、ピザ用チーズで覆い、オーブントースターでチーズに焦げ目が付くくらいまで焼くと、できあがり。モロヘイヤを茹ですぎないことがポイントです。茹でずに、みじん切りにして卵液に加え、オムレツにするのもきれいで、おすすめです。 美味しいモロヘイヤの食べ方としては、餃子の具にもなります。白菜の代わりに刻んだモロヘイヤを使い、ツナ、玉ネギのみじん切りと一緒に包みます。溶けるタイプのチーズを入れると、西洋餃子のラビオリ風料理になります。モロヘイヤは味に癖がないので、お菓子の材料にも使えます。調理法として合い挽き肉と混ぜてミートパイにしても美味しいですし、粉末にするとシフォンケーキやクッキーに混ぜ込むことも出来ます。ある老舗の菓子店では、無農薬のモロヘイヤの粉末をたっぷり入れたモロヘイヤカステラなどこだわりの食べ方が、健康志向のお客さんに好評だそうです。
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